2017年8月20日、MINI CHALLENGE JAPAN Exhibition Race#2レースレポート

2017年8月20日、Race#1に続き静岡県富士スピードウェイで開催致しましたMINI CHALLENEGE JAPAN(以下:MCJP).2017 Exhibition Race#2。今回も4台のF56JCWチャレンジカーと4名のドライバーが名を連ねました。

日本列島全域で天候が不安定な日が続いていた中での8月20日。BLANCPAIN GT Asia、Lamborghini Super Trofeo Asia、富士チャンピオンレースシリーズといった、アジアを代表するレースと地元富士を主戦場とするレースとの同時開催となり賑わいを見せました。

前日の雨の影響で湿度が高く予選は路面が濡れているように見える状態でのドライスリックタイヤ、決勝は直前の通り雨で路面が完全にフルウェット状態になりレインタイヤに交換するも急速に路面が回復し、ドライ路面をレインタイヤで走行するといった難しいコンディションでの走行になりました。

 

予選(20分間)

8:10〜行われた予選は、前日に降った雨により路面が乾ききっていない状態。しかし走行が始まれば走行ライン上が乾くことを容易に予想できるコンディションだったため、全車ドライスリックタイヤを装着して予選開始。

順調に路面コンディションは回復しドライ路面同等のタイムを各車が記録。

ポールポジションを獲得したのは1分58秒812を記録した#32(15)※1 村田信博選手。本国のMINI CHALLENGE UKではブレーキパッドも統一されていますが、MCJPではブレーキパッドを選択可能にする方針。その中でブレーキパッド選定を進めながらのポールポジション獲得です。

2番手は1分59秒214で#2(17)佐藤考洋選手。自動車雑誌Tipo誌の編集長を務めながら、様々なカテゴリーのレースに参戦している佐藤選手ですが、トップからコンマ4秒落ちの好タイムを記録しました。

3番手は1分59秒470と僅かに遅れてしまった#1(18)TONY FONG選手。走り慣れない富士スピードウェイでしたが、7月末のプラクティスと同時参戦しているBLANCPAIN GT AsiaシリーズではCayman GT4を駆り、日本のサーキットに慣れてきた様子でした。

4番手は2分00秒883を記録した#8(16)LEO LAI選手。ラップタイムを見ると6月のRace#1から比べ2秒近くベストタイムを更新しており、順調に富士スピードウェイとF56JCWチャレンジカーを攻略しているようです。惜しくも最後尾でしたが、成長著しいLEO選手から目が離せません。

 

MINI CHALLENGE JAPAN Exhibition Race#2予選結果(CCJ走行講義1)

 

決勝(9Lap)

11:55〜行われた決勝。直前のスリックタイヤを履いていたLamborghini Super Trofeo Asiaの決勝終了間際に路面が完全に濡れるほどの通り雨が降り、レース終了間際に順位変動が起きるという展開が繰り広げられました。

それを見てMCJPでは全車レインタイヤへ交換することに。メカニックの尽力もあり決勝前には余裕をもってタイヤ交換が終わるも、タイヤ交換が終わった頃に雨が止みました。

路面は完全ウェット状態ながらも、同時開催のChallenge Cup Japanを走るFerrari458ChallengeやPorsche997GT3Cupなどはレインタイヤからドライスリックタイヤに急遽交換。

MCJPは様々な要因を考慮しレインタイヤを装着したままグリッドへ送り出すことに。しかし、予想は大きく外れスタートする頃には完全なドライ路面に戻り、レインタイヤでドライ路面を走るというタイヤにとって過酷なコンディションを強いられました。

ホールショットはスタート順位そのままに#32(15)村田選手。その後ろで#2(17)佐藤選手と#1(18)TONY選手が横並びになるも佐藤選手が押さえ込み、最後尾の#8(16)LEO選手まで近い距離を保ったまま1コーナーを立ち上がっていきます。

2周目の1コーナー(TGRコーナー)で3番手を走るTONY選手が佐藤選手のインに飛び込み順位交代。その後、TONY選手は1位を走る村田選手も捉えトップに踊り出ます。

4台ともレインタイヤ装着ということからコーナーリングスピードはスリックタイヤほどとは行かず、2分3秒〜5秒台でのラップが続きました。

中盤以降、村田選手がTONY選手を抜き返しトップ奪還。最後尾4番手のLEO選手もRace#1と違い、前3台に喰らい付きプレッシャーを与えます。

終盤はトップを走る村田選手が後続を引き離す逃げの展開。逆に2位を争うTONY選手と佐藤選手の差が縮まりファイナルラップまで熱いバトルが演じられ、8Lap※2の時点でチェッカーフラッグが振られ全車無事にゴールしました。

 

MINI CHALLENGE JAPAN Exhibition Race#2決勝結果(CCJ走行講義2)

 

※1:#数字はF56JCWチャレンジカーゼッケン番号、()内数字はCCJゼッケン番号
※2:混走したフェラーリ458チャレンジカーから周回遅れとなったため

 

各選手コメント

村田選手

「決勝レース前に雨が降ってきてタイヤ選択に悩みましたが、全台イコールコンディションで行うことを考えれば、結果的に他と差もつかず楽しいレースが出来ました。前日の練習走行と当日の予選で違う種類のブレーキパッドを使用しました。フルードの液圧をロガーを見て、決勝はENDLESS製のパッドで挑みました。MCJPの方針としてブレーキパッドを選択できることは非常にいいことだと思います。」

 

TONY選手

<時間の都合によりコメントを頂けず。後日、動画で紹介されますのでお待ち下さい。>

 

佐藤選手

「レインタイヤでドライ路面、どうなんだろうと思っていたが違和感なく走れました。TONY選手に2周目1コーナーでスリップストリームから刺されてしまいましたが、横並びになってもクルマのポテンシャルが高く、余裕をもってドライブ出来きました。普通にバトルをして抜かれてしまった感じです。クルマとしては非常にしっかりと綺麗に作り込まれており、操作性のカッチリ感やアクセルを踏んだままシフトアップできることはレーシングカーそのもの。ロールケージなど安全面も確かなものなので、プロドライバーでない我々クラブマンでも楽しむことができると思います。」

 

LEO選手

「今回で2回目の参加ですが、難しいコンディションの中で色々と調整しながら走りました。これからまた経験を積んでいけたらと思います。12月の第3戦ももちろん参加します。ミニチャレンジカーに乗って一番感じたことはそのレスポンス良さ、そして楽しく面白いこと。もしまだ参加することに躊躇している方がいらっしゃるのであれば、早めに決断して頂き一緒に楽しみましょう。」

 

今後の予定

2017年9月17日(日)、中国の珠海国際サーキットにMINI CHALLENGE JAPANのF56JCWチャレンジカーを持ち込みエキシビジョン戦を開催致します。それに伴い、Race#2終了後そのままコンテナに積み込み中国開催へ向けて準備が進められています。

2017年12月(日程未定)、MINI CHALLENGE JAPAN Exhibition Race#3を開催予定です。

 

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