【CPS】シーズン争いのゆくえ…

勝敗を左右する有効ポイント制


今季より新設されたCPSクラスでは、上位3大会でのMCJP有効ポイント制が採用されています。これは2020年シーズンに開催される全5大会のうち、参戦して獲得したポイントの中より上位3大会分だけを集計し、シリーズチャンピオンが決定するというスコアリング・システムとなります。

今季ポイント争いをしているドライバーでは、現在#337 瀧井厚志 選手が286ポイントを獲得して暫定の1位。これまで Rd.1 Rd.3 Rd.4 の3大会に出場していますので、全ての獲得ポイントが有効になっています。

現在のところ暫定2位で262ポイントを獲得している #27 諏佐 憲二 選手は、3大会(Rd.2 Rd.1 Rd.3 )に出場。240ポイントで暫定3位タイの #6 伊藤 聡夫 選手は、これまで開催の全4大会出場していますが、10月開催のRd.3 岡山国際サーキット戦ではトラブルに見舞われた結果、第2決勝レースを落とすことになり当該大会では32ポイントのみの獲得状況でした。7月開催のRd.2 ツインリンクもてぎ戦での獲得が44ポイントでしたので、そちらのポイントが有効となっています。

#337 D.D.R
瀧井 厚志 選手

#27 adidas motorsport a-unit
諏佐 憲二 選手

#6 CLUB PAZZO ARIIX RACING
伊藤 聡夫 選手

同じく3位タイの#70 増田 直人 選手は3大会(Rd.2 Rd.1 Rd.4 )にしています。

今シーズンは、12月13日に最終戦(Rd.5)が富士スピードウェイにて開催されて今季のシリーズ・チャンピオンが確定しますが、上位選手のうち、Rd.5に参戦表明がなされている選手のチャンピオン争いの状況を確認してみると、 #337 瀧井厚志 選手と#6 伊藤 聡夫 選手との争いが大勃発しそうです。

前述のとおり、#337 瀧井厚志 選手は、参加する3大会全てでコンスタントにポイントを重ねて合計286ポイント。対する、#6 伊藤 聡夫 選手は、Rd.2 ツインリンクもてぎ戦で第1決勝レースでの獲得ポイントを落とし、大会獲得合計が44ポイントとしながら合計249ポイントの状況となっています。

単純に比較すると暫定1位との合計ポイント差は、37ポイントとなりますが、MCJP有効ポイントシステムでは上位3大会のみが有効となりますので、Rd.5の獲得ポイントによっては大きく順位が入れ替わります。

下記の表をご覧ください。

暫定トップの#337 瀧井厚志 選手は3大会で286P99P+108P+79P)。#6 伊藤 聡夫 選手は、全4大会に出場し249P44P+118P+87P)。

ただし、ここで注目なのは伊藤選手のポイント内容について、上位1と上位2がしっかりと獲得出来ていることにより、上位2大会分での集計では暫定トップの瀧井選手との差は僅か「2ポイント」のみということになります。

 

#6 伊藤 聡夫 選手、逆転のシナリオ


つまりは、伊藤選手が逆転する条件を仮説すると

シリーズ争いの上位の3大会目となる有効ポイントを今回の最終戦であるRd.5獲得分とする為に自身の暫定上位3のスコア「44ポイント」を超えるのはもちろんですが、逆転勝利を納めるためには、既に瀧井選手が獲得して手駒として持っている「79ポイント」+「上位1と上位2集計の差異の2ポイント」である「81ポイント以上」の獲得が必須。さらには、その上で、Rd.5での合計獲得ポイントが瀧井選手を上回ることで逆転が成立というシナリオとなります。

MCJPでは、予選ポイント、決勝ポイントはもちろんですが、決勝レース中のラップタイムでの決勝レースのベストラップポイントも獲得出来るシステムになっています。さらには、#6 伊藤 聡夫 選手は、Rd.1開催時に獲得ポイント「118ポイント」富士スピードウェイでは完全勝利を収めています。

暫定トップの瀧井選手が安定の走りで逃げ切るのか!?それとも伊藤選手の逆転シナリオが成立するかのか!?

1213日、最終戦の開催を楽しみにしていてください。

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