2017年9月17日、MINI CHALLENGE CHINA Exhibition Race レースレポート

2017年9月17日、MINI CHALLENGE JAPAN(以下:MCJP)は海を渡り、香港やマカオに近い中国の珠海市にある珠海(ズーハイ)国際サーキットにて、MINI CHALLENGE CHINA(以下:MCCN)としてエキシビジョンを開催。

MINI CHALLENGE アジアシリーズとして、初めて中国の地に4台のF56JCWチャレンジカーが降り立ちました。

 

中国までの道中、最初は香港にF56JCWチャレンジカーが降ろされ、そこから中国へ入国。

しかし、台風による港湾地域の混乱により通関が遅れ、珠海国際サーキットへはギリギリのタイミングでF56JCWチャレンジカーが搬入されましたが、9月14日のみのテスト走行で燃料関係など環境に合わせたセットアップを行うことができました。

 

当日、日本の沖縄県よりも緯度が低い珠海国際サーキットは天候に恵まれ、ドライ路面でしたが気温35℃に湿度70%と暑く、路面温度は50℃と暑さを極めたコンディション。

珠海国際サーキットは、全長4.319kmで複合コーナーを含む14か所のコーナーでレイアウトされているストップ&ゴーのオーソドックスなサーキットです。

 

今回のチャレンジカーのステアリングを握るドライバーは#08 Leo Lai 選手、#01壷林選手、#32村田選手、#02 Rin選手といったドライバー陣。

#08 Leo 選手と#02 Rin選手のホームコースに#01壷林選手と#32村田選手がチャレンジする形となります。しかも村田選手はこの珠海国際サーキットは初走行。

中国での初のエキシビジョンとの事もありスケジュールの関係で予選がなく決勝のみの開催となりました。

 

決勝レース前、MCCN開催にあたりプロモーターであるGIOMICモータースポーツ代表取締役 森下 渉と、MCCN現地パートナーとなる深通集団 代表取締役 Leo Lai、英国MINI CHALLENGE UKプロモーターのAntony Williamsの3名で調印式を実施。

中国市場でもNew MINIは人気を博しており、年々販売台数を伸ばし多くのユーザーに親しまれているブランド。そんな中国でもF56JCWチャレンジカーによるMINI CHALLENGEを開催することで、レースリテラシーの高い中国・アジア圏のエントラントにアピールし、業界の活性化に貢献していきます。

 

MCUKやMCJP同様に、MINI CHALLENGEのブランド価値を支えているホスピタリティも充実。エントラントの皆様はもちろん、現地のMINIユーザー様をはじめとしたVIPのお客様をお招きしてケータリングサービスを実施致しました。

いかなる開催国でも「MINI CHALLENGE」として特別な空間の提供に務め、MINIを愛する人たちの交流の場としてミニチャレンジのアジア圏での発展に貢献していきます。

 

決勝 6Lap

10:50、4台のF56JCWチャレンジかーのエンジンに火が入り、4台がピットロードに整列。セーフティーカーはF56SとR60SとMINIで統一。

10:55、セーフティーカーF56Sを先頭に#08 Leo選手、#01壷林選手、#32村田選手、#02 Rin選手の順にコースイン、最後尾はセーフティーカーのR60S。コースを1周しダミーグリッドに整列、5分間のグリッドウォークが行われ、それぞれのF56JCWチャレンジカーにレースクイーンが立ち、グリッド上で撮影会されました。

11:08にフォーメーションラップ開始、その後ローリングスタートという日本のSUPER GTと同じ方式でスタートが切られます。フォーメーションラップ中、各車が左右に車体を振りながらタイヤの感触及び車両動作の確認を行なっていきます。

そして先頭のセーフティーカーF56Sがピットロード入り、グリーンシグナル点灯でエキシビジョン戦のスタート。6周のバトルの幕開けです。

 

ホールショットは#08 Leo選手で、続いて#01壷林選手、#32村田選手、 #02 Rin選手。

Rin選手は1コーナー飛び込みでIN側から勝負に出たがここは一旦引いた感じで最後尾に、全車接近戦での1コーナーでしたが無事に1コーナーをクリアしていきました。

オープニングラップを制したのはLeo選手で、順位は変わらず壷林選手、村田選手、Rin選手と続きます。富士スピードウェイのMCJPでは苦戦を強いられてきたLeo選手でしたが、ホームコースの珠海国際サーキットとあって、まさに水得た魚。壷林選手や村田選手といった強豪ドライバー相手にリードラップを築きます。

2周目も接近戦が続き、Leo選手を先頭に順位が変わらないまま後方3台のチャレンジカーが抜きどころを探っている様子。壷林選手と村田選手は走り慣れていなコースのため、まだ様子を探っているのでしょうか?Rin選手は初めてドライブするF56JCWチャレンジカーを乗りこなしてきたのでしょうか?接近戦のまま各コーナーをクリアしていきます。

3周目、口火を切ったのは2位走行中の壷林選手で、ストレートでスリップストリームをうまく使いLeo選手をパス。F56JCWチャレンジカーを熟知している壷林選手だからこそのスマートなパッシングでした。続けて11コーナー進入で3位走行中の村田選手がLeo選手をパス。ホームストレートを帰ってきた時の順位は#01壷林選手、#32村田選手、#08Leo選手、#02Rin選手となっています。

 

4周目はメインストレートでスリップストリームをうまく使った2位の#32村田選手が、1コーナーで#01壷林選手をパス。しかしその後の6コーナーで壷林選手が抜き返し、抜きつ抜かれつのバトルが勃発。9コーナーでは最後尾走行中の#02 Rin選手が#08 Leo選手をパスし3位に浮上し、めまぐるしく順位が変わる激しいバトルが繰り広げられます。13コーナーでは村田選手がまたも壷林選手を抜きトップを奪還しました。

5周目、今度は3位走行中のRin選手がスリップストリームを使い1コーナーで壷林選手をパス。立て続けに3コーナーでは村田選手のイン側にノーズを差し込みRin選手が一気にトップ浮上しました。抜くタイミングを探っていた最後尾Leo選手が11コーナーで仕掛け、壷林選手と村田選手を一気にパス。そして13コーナーではRin選手をもパスし、トップへ浮上。コースを知り尽くした地元ドライバーならではのドライビングから目が離せません。

 

ファイナルラップとなる6周目、最後尾に沈んだ#01壷林選手がホームストレートでスリップを使い#32村田選手をパス、さらに1コーナーの進入で#02 Rin選手のインを差し2位へ浮上。壷林選手に抜かれた村田選手もそのまま続きRin選手をパスし3位浮上、チャレンジカーでのドライブは村田選手の方が1枚上手でしょうか。

順位はLeo選手を先頭に壷林選手、村田選手、Rin選手となり、最終コーナーへ。

この時、このままトップでチェッカーを受けるであろう先頭のLeo選手が、最終コーナー立ち上がりで痛恨のスピン。その横を後方の3台が抜けていきLeo選手は最後尾まで転落、#01壷林選手がトップでチェッカーフラッグを受け、#32村田選手、#02 Rin選手、#08 Leo選手の順でフィニッシュしました。

 

わずか6周と短いエキシビジョンでしたが、ワンメイクのイコールコンディションのため接近戦でのバトルがあり、順位の入れ替わりが激しく目が離せないレースでした。

 

次戦の予定はMCJPで、12月の富士スピードウェイを予定しています。

正式な日程が決まりましたら、MCJPウェブサイトでお知らせいたします。

 

 

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