Round.3(第5.6戦)予選・本選レポート

8月25日、2日目を迎えたMINI CHALLENGE ASIA.JAPAN SERIES 2019
Round.3 スポーツランドSUGOは、太陽が雲に隠れることがあるものの、
午前中は好天に恵まれました。

ただ夜間にいくぶん冷え込んだためか、路面温度は思いのほか上がっていない様子。
リアタイヤが温まりにくいミニにだけに、影響があるかもしれません。

Round.3 公式予選


 

さて、レース1決勝(MCJP第5戦)は、前日に公式予選が行われ、
#01 ⼀條拳吾選手がポールポジション。⼀條選手は、第4戦まで優勝、2位、
2位、2位と、素晴らしい成績を残しています。

続いては、2番手 #10 勝亦勇雅選手、そして3番手 #02 後藤⽐東⾄選手、
4番手 #15 リン・ゼイ選手、5番手 #05 猪爪杏奈選手、6番手 #08 レオ・ライ選手という結果となりました。

#02 後藤選手は昨日の公式予選でコースアウトし、マシンにダメージを受けてしまいましたが、前後バンパーを交換するなど修復を行い出走しています。

Round.3 公式本戦レース1


ピレリのスリックタイヤを履いた6台のマシンがグリッドにつくと、
午前9時35分にレース1決勝がスタート。

第1コーナーは一條選手が後続を抑え、1周目は順位に変わりなくコントロールラインを通過しました。
しかし一條選手のすぐ後ろには、スキがあれば前へ出ようと勝亦選手がぴたりとつき、

この2台が少しずつ後続を離していきます。3番手は後藤選手、
4番手リン・ゼイ選手という順位も変わりませんが、この2台の差もわずか。

リン・ゼイ選手選手が1コーナー等でたびたび仕掛けるものの、
後藤選手が巧みに抑えるという展開が続きます。
また、5位 猪爪選手、6位レオ・ライ選手はやや差が開いた状態で周回を重ねます。

 

中盤まではこの状態が続きましたが、8周目には徐々にペースを上げていた猪爪選手がリン・ゼイ選手をかわし4位へ。
そして9周以降は1位から5位の間隔が開き、順位は変わらずレースが進みます。

 

しかし、5位 リン・ゼイ選手と6位 レオ・ライ選手の間隔が徐々に詰まり、
最終周でレオ・ライ選手が5位へ浮上。そして、14周を終え一條選手が
余裕を持ってチェッカーフラッグを受け、
2位 勝亦選手、3位 後藤選手、4位 猪爪選手、
5位 レオ・ライ選手、6位 リン・ゼイ選手という結果となりました。

ヒーローインタビュー


 

 

優勝した一條選手は、
「開幕戦以来の優勝なので、とてもうれしいですね。今年はチャンピオンをとることよりも、クルマづくりをきちんとできるようになりたいと考えて努力していて、それが実を結んだことに満足しています。

そして僕のわがままに応えてくれたメカニックやスタッフに方々に感謝しています」
と喜びを語りました。

 

 

2位の勝亦選手は、
「ミニはレース後半にアンダーが強くなるのでオーバー気味にセッティングしていますが、マシンはうまくまとまってきていると思います。

これまで悔しい思いをしたレースもありましたが、走りやすくなってきたことが今回の結果につながりました。レース2は5番グリッドからのスタートとなりますが、優勝目指してがんばりたいですね」
とコメント。

 

 

3位の後藤選手は、
「予選でクラッシュしマシンがダメージを受けたので、まずは完走と思って走りました。3位は出来すぎですね。チームのみんなにマシンを直してもらい、本当に感謝しています。

前半3位争いをしたリン・ゼイ選手はジェントルなドライバーなので、いいバトルができました。神経をすり減らしたものの、とても楽しかったです」
と振り返りました。

Round.3 公式本戦レース2


MINI CHALLENGE ASIA.JAPAN SERIES 2019
Round.3 レース2決勝(MCJP第6戦)の舞台となるスポーツランドSUG0は、
午後になると日差しが強くなり気温も上昇。

 

しかし、スタートが近づくにつれ黒雲が空を覆います。
降ったりやんだりがしばらく続き、レインタイヤが使用可能となるウェット宣言も出されましたが、
路面がすぐに乾く程度の降雨だったため、全車スリックタイヤでの出走となりました。

MINI CHALLENGEは「リバースグリッド」方式を採用しており、
レース2決勝のスターティンググリッドはレース1の順位を逆さにして並びます。

レース1決勝は、1位 #01 一條拳吾選手、2位 #10 勝亦勇雅選手、
3位 #02 後藤⽐東⾄選手、4位 #05 猪爪杏奈選手、5位 #08 レオ・ライ選手、
6位 #15 リン・ゼイ選手という結果でした。

これによりレース2決勝は、リン・ゼイ選手、レオ・ライ選手、
猪爪選手、後藤選手、勝亦選手、一條選手の順でグリッドに並びます。

 

 

午後3時35分、青空も覗くようになった中、レース2がいよいよスタート。
後方からの追い上げとなる選手が、最初から
強烈なプレッシャーをかける展開になると思われましたが、
大きく躍進したのはやはり一條選手。

 

1周目からどんどん順位を上げ、バックストレートでは3位、
そしてコントロールラインを通過するときには2位となっていました。

一方、レース2で速さを印象づけた勝亦選手は、
2周目に馬の背コーナーでオーバーランし6番手へ退きます。

また、3周目には一條選手が第1コーナーでアウトからリン・ゼイ選手選手を抜き去り、
ついにトップへ。4週目に入ったときには、一條選手、リン・ゼイ選手、
レオ・ライ選手、後藤選手、猪爪選手、勝亦選手の順となっていました。

しかしその後も順位はめまぐるしく変わり、
6周目には後藤選手がレオ・ライ選手をパスし3番手へ。さらに前方のリン・ゼイ選手に迫ります。

また、勝亦選手はファステストラップを更新しつつ猛然と追い上げ、
5周目に5位、6周目に4位へ浮上。さらにレオ・ライ選手を交わし
13周目には3位につけました。

 

一條選手は終始安定した速さを見せつけますが、
2位以下は終盤まで混戦が続きます。13周目の第1コーナーで、
後藤選手が外側からアプローチすると前をいくリン・ゼイ選手が単独スピン。

そのまま後藤選手は2位へ浮上します。
さらに14周目には勝亦選手が後藤選手の後方に迫りますが、捉えるまでには至りません。

 

そして、他を大きく引き離した一條選手がレース1に続いて最初にチェッカーを受け、
2位 後藤選手、3位 勝亦選手、4位 レオ・ライ選手、5位 猪爪選手、
6位 リン・ゼイ選手の順でフィニッシュしました。

ヒーローインタビュー


 

2戦連続優勝の一條選手は、
「最後尾から前へ出るのは苦労するだろうと覚悟していたのですが、序盤からスムーズに順位を上げることができたのが勝因だと思います。途中雨が降ってきたので、無理をせず順位を守ろうと冷静に判断しました。

優勝できてホッとしています。次回の富士は、ぜひ多くの方々にレースを観戦にいらっしゃっていただきたいですね」
と笑顔。

 

2位の後藤選手は、
「レース1、レース2ともに予選のアクシデントを引きずったまま臨んでしまいましたが、そんな状況の中でスタッフがクルマを仕上げてくれ、この結果を残せたのはほんとうに素晴らしいことだと思います。

でも、今日は一條選手の日でしたね。チャンピオン争いでは差をつけられましたが、次回はベテランらしく若手の前に立ちはだかるような走りを見せたいですね」
と話してくれました。

 

3位の勝亦選手は、
「予選からマシンにトラブルを抱えていて、それがなかなか解決できずベストの状態ではありませんでしたが、
レース2ではファステストラップをマークすることができました。

レース1での経験を生かして、いろいろと試してみたのが良かったのだと思います。
次戦ではこれまでの経験をもとに、さらに上位へ食い込めるようがんばります」
とコメントしています。

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