2017年6月25日、MINI CHALLENGE JAPAN EXHIBITION RACE#1レースレポート

2017年6月25日、富士スピードウェイで開催いたしましたMINI CHALLENGE JAPAN.2017 Exhibition Race #1。テストカーとして使用していた1号車に加え、3台のF56JCWチャレンジカーが仲間に加わり、この日に合わせ4名のドライバーが名を連ねました。

MINI CHALLENGE JAPANとして歴史的な日となるこの日。天候は前日の夏日から打って変わって、当日朝まで梅雨らしい降雨に見舞われ、1日を通して重苦しい雲行きに。気温も20℃を下回り肌寒く、時折霧がかって視界も悪い状況でしたが、路面状況は回復傾向でした。予選はレインタイヤ、決勝はスリックタイヤと、短いインターバルの間にメカニックが忙しなく動いた1日でもありました。

 

予選(20分間)

8:00〜行われた予選は、直前まで降っていた雨の影響により、ウェット路面で行われました。予選中に路面コンディションが良くなっていった方向であるものの、いきなり富士の洗礼を浴びる形となり、スピンをしてしまうドライバーもいたりと不安定な状況。しかし、足元を支えるピレリ製レインタイヤのおかげもあってか各車トラブルなく予選を終えました。

 

そんな難しい路面コンディションの中、エキシビジョンレース予選のポールポジションは、2分6秒6を記録したNew MINI F56JCWチャレンジカーのテストドライバーでもある#1(15)※1 壷林貴也選手。

2番手は2分9秒6を記録した、ニュルブルクリンク24時間レースのクラス優勝経験もある#32(17)佐藤久実選手。この日初めてNew MINI F56JCWチャレンジカーに乗りシート合わせもままならなかったものの、歴戦の経験を生かして素早いアジャストを見せました。

3番手は2分10秒9を記録し、2017年シーズンはスーパー耐久ST2クラスランキングトップを行く#2(16)後藤比東至選手。5月末に行われた事前テストも雨だったということもあり安定した走りで喰らいつきます。

4番手は2分15秒9を記録した、#8(18)LEO LAI(頼 志豪)選手。香港出身のLEO選手は、2016年より本格的にレースに参戦を始め、中国珠海サーキットでの86タイムアタック記録の保持やレース優勝をしています。MINI F56JCWチャレンジカーはもちろん日本のサーキット走行の経験が少ないながらも、ウェット路面の富士スピードウェイを堅実に走行しました。

 

プレスカンファレンス

左:ジオミックモータースポーツ株式会社代表取締役 森下渉 右:MINI CHALLENGE UK代表 Antony.Williams

MINI CHALLENGE JAPAN EXHIBITION RACE#1 参戦ドライバー及びMINI CHALLENGE JAPANイメージガール

予選後、富士スピードウェイピットビル2階のクリスタルルームにおいて、前田英樹氏の進行の元、MINI CHALLENGE JAPAN.2017 Exhibition Race #1のプレスカンファレンスを実施。

プレスカンファレンスでは、プロモーターであるジオミックモータースポーツ株式会社代表取締役 森下渉とNew MINI F56JCWのテストドライバーでもありマネージングディレクターを務める壷林貴也との対談や本国MINI CHALLENGE UKのプロモーターであるAntony.Williamsのご挨拶を行ったあと、本線を戦う4人のドライバー紹介を行いました。そして、式典の最後にMINI CHALLENGE JAPAN タイヤサプライヤーのピレリジャパン株式会社の市川仁 様のご挨拶がありました。

 

決勝(9Lap)

11:30〜行われた決勝。雨が降りそうで降らない、そういった微妙な天候のまま、路面はライン上のみドライといった難しい路面。タイヤは予選のレインタイヤから、決勝はドライスリックタイヤへ変更。CCJ(チャレンジカップジャパン)のフェラーリチャレンジカーやポルシェGT3カップカーとの混走で、MINI CHALLENGE JAPANとして参戦してる4台のみそれらの後方からローリングスタートをしました。

スタート直後のTGRコーナーでは2番手スタートの#32佐藤選手に対し、3番手スタートの後藤選手がイン側に飛び込み、並びかけるも順位変動は無く、各車問題なくオープニングラップを終えました。

 

中盤は、#8LEO選手がジリジリと離される中、#1壷林選手と#32佐藤選手と#2後藤選手のトップ3台が三つ巴の戦いに。#32佐藤選手がアグレッシブな走りを見せトップに躍り出るシーンもあり、白熱した展開を演じました。

終盤戦、New MINI F56JCWチャレンジカーを知り尽くした#1壷林選手がトップを奪還。トップ3台が2分を切るラップタイムで周回するなど速さとバトルを演じ、8Lap※2でチェッカーフラッグが振られ、4台が無事ゴール致しました。

 

各選手及び関係者コメント

壷林選手

マネージング・ディレクター兼テストドライバー壷林選手

「僕は何百周もドライで走っており、他のドライバーは初めてドライ路面での走行になるので、序盤はラインであったりブレーキポイントなどを後方にレクチャーするかのように走行しました。予選でいきなり雨で、ABSもトラクションコントロールも無いチャレンジカーで、決勝はドライ路面とコンディションが変わる中で他のドライバーはよく乗ってくれたと思います。油断していたら佐藤選手がものすごいブレーキングを見せてくるので驚きました。お陰でチャレンジカーを乗りこなしていると判断できましたし、接近戦を演じることができました。」

 

後藤選手

後藤選手

「タイヤがレインからスリックに変わったことにより、ウォームアップに気を使いました。温まりが早く不安感はなかったです。水温などの全く問題なく、チャレンジカーの作り込みが非常にしっかりしておりレーシングカーとして安心感がありました。老若男女問わず誰でも乗れるチャレンジカーだと思いますので、是非乗って頂きたいです。」

 

佐藤選手

佐藤選手

「初めてのチャレンジカー、初めてのドライ路面で様子見ながらでしたが、全く不安感はなかったです。しかし、ウェット路面の予選でスピンをしたこともあり、決勝はオーバーステアを出さない走りに徹しました。中盤以降チャレンジカーの動きに慣れてきて、4速までしか入らなかった100Rが途中から5速に入るなどいい感じに走れるようになりました。8周走ってもタイヤは全くタレることなく楽しんで走ることができました。」

 

LEO選手

LEO選手

「予選と決勝で路面状況が全然違く、自分の感覚では決勝の路面は見た目は乾いていたけど走ってみると濡れている部分がある印象でした。後半、ドライビングが慣れてきたことと攻めている気持ちもありブレーキングのポイントやアクセルを開けるコツが掴めるようになりました。私はまだアマチュアですが、私のようなアマチュアでもチャレンジカーは運転がしやすいと感じました。」

 

ジオミックモータースポーツ株式会社 代表取締役 森下

ジオミックモータースポーツ株式会社 代表取締役 森下

「エキシビションレースという形ながら、今日この日を無事に迎えられたことは、日頃よりご支援を頂いている多くの方々のお陰であり心より感謝しています。統一車両ならではの接近戦もあり、今回は4台ながらも想像を超えたバトルの展開をご覧頂けたと思います。年内には約10台のチャレンジカーが日本に入る計画をしていますので、これから本格的にレースを始めたいという方にも是非参戦を検討頂ければ幸いです。また、そこで過ごす時間にステータス性を感じです頂けるようなホスピタリティサービスも充実させて、モータースポーツ好きの方はもちろん、MINIが大好きな方が楽しめる、新たな社交の場となるようなイベントを目指し、これから更に磨きをかけて参ります。」

 

ピレリジャパン株式会社 プロダクトマーケティングマネージャー市川様

ピレリジャパン株式会社 プロダクトマーケティングマネージャー市川様

「ピレリタイヤは2011年より公式サプライヤーとして、F1にピレリタイヤの供給を始めました。近年はヨーロッパのみならずマカオGPやブランパンGT ASIAなどはじめとした、アジアで開催されるレースへ、ピレリタイヤの供給をさせて頂いております。そこで今回、プロモーターを務めるジオミックモータースポーツ様よりご提案頂き、日本で開催されるMINI CHALLENGE JAPANをサポートさせて頂くことになりました。過去には英国のMINI CHALLENGE UKにも導入実績があり、現在はMINI CHALLENGE ITALIAでもピレリタイヤを供給しております。そんなピレリタイヤをMINI CHALLENGE JAPANでも投入することで、エキサイティングなレースとなるよう尽力していきたいと考えております。」

 

 

MINI CHALLENGE JAPAN EXHIBITION RACE#1予選(CCJ走行講義1)

 

MINI CHALLENGE JAPAN EXHIBITION RACE#1決勝(CCJ走行講義2)

 

※1:#数字はF56JCWチャレンジカーゼッケン番号、()内数字はCCJゼッケン番号
※2:混走したフェラーリ458チャレンジカーから周回遅れとなったため

 

フォトギャラリー

ピット風景

MINI CHALLENGE JAPANイメージガール河谷静香さん

フードアレンジャー キムラカズヒロ氏が作るケータリングサービス

決勝グリッド、MINI CHALLENGE JAPANイメージガール永田理美さん

ドライバーズトークショー

表彰式

 

 

(written by Motorz&Garage

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