カップカーのテスト走行を行いました!

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シャシダイでのテストを終えて本格的なセットアップテストに移る前に「スパ西浦モーターパーク(愛知県蒲郡市)」にて簡単な実走行テストを行ってきました。

 

今回のテスト項目は以下のとおりです。

・負荷時のエンジンコンディション確認(水温及び油温の上昇などの確認)

・シーケンシャルギアのコンディション確認(ギアオイル温度などの確認)

・走行燃費

・データロガー機能

 

ご存じの方も多いと思いますが、最近のサーキット場の事情では排気音量の規制が厳しく、当該車両もキャタライザーやサイレンサーは装着されていますが静かというわけではないので全開走行は避けて、あくまでコンディションチェックに徹した走行を行いました。

 

まず、一番に不安を感じていたエンジン温度管理について、連続周回15本程度での水温は約90度で安定しており問題はなさそうです。ただし、テスト日の天候が曇りで気温が高くなかったことから、真夏の全開走行では条件が厳しくなるので、一つの指標としての記録結果となりました。

 

シーケンシャルギアは「シフト操作の時にギアが弾かれてしまうような要素はないので誰でも簡単に扱える」とは、今回のプロジェクトを進めるチームリーダーであり開発テストドライバーも請負う「壷林貴也 選手」のコメント。ギアが回転する独特な音と強烈な速さでシフトチェンジして走行する姿は、市販車とは違う本物のレースカーにしかないオーラを感じます。

 

ちなみに使用しているオイルはレースカーだからといって特別なものではなく、当社でもお客様に通常提供しているLADO TAPIA製75W-90の市販品。ドライバーのコメントにあるように、過酷な状況での使用であってもスムーズなシフトチェンジを実現してくれる絶対的な安心感がありお勧めです。

 

エンジンオイルも同じくLADO TAPIA製で、こちらは当社がオリジナルでブレンドを依頼して作っていただいたもの。油圧も安定しておりこちらも高評価でした。これからオイルについてもLADO TAPIAさん協力のもと本格的なテストを行い、適正なブレンドや粘度を設定するつもりですのでご期待ください。

 

次に燃費について、アイドリングでも想像以上に濃いめのA/Fで回っているエンジンは、全域を通して濃い目でしっかりといった感じなので、現状では“2キロ/リットル”といったところ。レース終了後にレギュレーションで定められた燃料残量があるかどうかを確認するため用に装備されている、低圧側のポンプを利用した排出するドレン機能があるおかげで正確な残量確認が可能です。ただし今回は全開走行ではなかったので、こちらもあくまで参考数値としての記録となります。

 

この燃料関係については前のブログでも書きましたが、燃料ポンプのドライバーが不安定で心配していたところ。初期不良が見つかった交換用のブレーキプレッシャーセンサーとともに新しいタイプの燃料ドライバーが届きました。これまでの燃料ドライバーがダメだったというわけではないですが、試しに装着してみると明らかにポンプが稼働する音が違うじゃありませんか!?なんだろ、例えるなら一般の掃除機とダイソンの掃除機くらい(笑)

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これならどんだけ負荷が生じても燃料を供給する力は衰えることないと安心出来るほど元気の良い音。改善されていることを期待したいと思います。また、プレッシャーセンサーの方も交換すると、ペダル操作に合わせて正確な圧力を出すようになり、ストップランプも無事に点灯するようになりました。※画像の右がオイルプレッシャーセンサー。左がポンプドライバー。

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そして、今回のテストで課題として残ったロガー機能ですが、結果からするとこの日ダッシュモニター側でのロギングは出来ませんでした。設定の問題かとも思い現地でアレコレ弄るも無反応。モニター機能はラップタイムの表示を含めて全て正常に機能していますが、何故かロギングのところだけが機能しません。予め本国にも確認していましたが、ロギングは自動的に開始するし特に複雑な設定は必要ないとのこと。それでも動きません。

 

途方にくれるところ、もしやな直感が。これってひょっとしてそもそもロギング用のメモリを搭載していないモデル!?ダッシュモニターを外して裏に書かれた品番をもとに製造元のCosworthさんのサイトで確認すると、まさかのビンゴ。本体の初期不良ではなく、今回は取付ける製品を間違えるというヒューマンエラーが発生したもようです(泣)

現在本国から対応についての回答待ちです。。

 

それにしても、やっぱり動かせば動かした分だけ何かを発見し新たな課題が見えるのは探求心がそそられますね。参考までに、この日のベストラップは58秒8。全開走行はせずに軽く走ってこのタイムには正直驚きです。

 

さてさて、現状でレーシングスピードで走ることがほぼ可能となったこのカップカーですが、多くの皆さんにもぜひ実際の車両を見ていただきたいと考え、急ではありますが来週末の10月8日(土曜日)に計画している「タイヤ及びブレーキパッドのテスト」の光景を“一般公開”させていただこうと思います。場所は富士スピードウェイで、フリー走行の枠を利用してテストを行います。

 

会場の都合で午前中はレーシングコース、午後からはショートコースとなる条件ですが、テストを行ううえでは十分なので、興味をお持ちの方はお気軽にお越しくださいませ。なお、あくまでフリー走行の枠を利用しての一般公開なので参加のお申し込みも必要ありませんが、逆にパンフレットやノベルティの配布、ホスピタリティはございませんので予めご了承くださいね。

 

レースファンの方、MINIのファンの方、各種メディアの方、本車両へのパーツサプライヤーのステータスをご検討のメーカーの方、ご来場をお待ちしております。

 

例のファイヤー(参考:http://ameblo.jp/mini-mori-blog/entry-12202476445.html)も見れるかもしれませんよ(笑)

 

 

テストスケジュールは下記のとおりです。

 

日時:10月8日(土曜日)7時~

場所:富士スピードウェイ(午前 レーシングコース/午後 ショートコース)

予定参加サプライヤー:クムホタイヤさま / IDIさま / LADO TAPIAさま
テストドライバー:壷林貴也 選手

※本イベントは正式なイベントの開催ではなく、あくまで車両テストの光景を幅広く多くの皆様にオープンにご覧いただくことを目的としています。パンフレット及びノベルティ等の配布やホスピタリティの用意がございませんことを予めご了承ください。
※車両の状況及び当日の天候しだいでは走行中止となる恐れがございます。
※参加お申込み等の必要もなくテスト走行の観覧は無料ですが、富士スピードウェイの入場料は別途必要となります

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